モジャです。
昨日の続きです。
前回は、読書の利点について書きました。
読書はできるならした方がいい。
これは間違いないことです。
まず、読書習慣が身につく一番の方法は、
読むことが楽しいと思えることです。
読んでみたい、続きが気になるような文章に出会わせてあげること。
過去にも、塾内でいろいろな文章を読むうちに気に入る文章と出会い、
読書をするようになった子もいました。
読書をする気持ちがない子に無理やり本を読ませれば
文字を目で追うだけで終わってしまいます。
だからこそ、子供本人が読みたいと思えることが大事です。
(もちろん、素直に親や先生のいう事を聞く子なら
読書の時間を持たせてもいいかもしれません。)
ただ、子供の意識を変えてしまうような文章との出会いは
なかなかありません。
私も、面白いと思った文章問題を出すようにしていますが、
一人ひとりの好みも違いますし、
おもしろいと思っても
本を買って読もうという行動に移すのは稀です。
次に漫画。
最近の漫画はよく知りませんが
有名な小説や本を漫画にしたものがあるのは知っています。
そういう本を読ませてあげるのも
有効な手段の一つだと考えています。
漫画というのは、
極端なことを言えば絵本みたいなものです。
絵とセリフで読み進める絵本です。
普段、読書をしない子には
絵という補助がある分、言葉も理解しやすい上に、
絵が示す状況から
使われる言葉をどのような時に使用するのか
というイメージも持ちやすいはずです。
過去の教え子の中には、
小説などは一切読まないのに国語の成績がいいという子がいました。
その子は、漫画が大好きな子で
漫画を通して多くの言葉や物語に触れることで、
言葉を理解する土台が出来上がっていった子です。
そして、多くの文章問題を通して、
その下地が開花し、文章の本質をつかめるようになっていきました。
漫画もうまく付き合えれば、
勉強の役に立つと思います。
ただ、漫画で気を付けなくてはいけないのが、
読む漫画の選び方です。
幼い子供向けの物では語彙が増えませんし、
刺激が強いだけの漫画だと考え方が偏ってしまいます。
最後に、一番におすすめしたい方法です。
それは、四字熟語や対義語などの国語の知識に関する
ポケットサイズの四コマ漫画が描かれた参考書です。
こういった本は受験に向けた知識をもとに書かれているので、
読んでいても無駄になりませんし、
漫画がついていることで言葉のイメージが付きやすい。
小さい本なので持ち運びもしやすく
ちょっとした隙間の時間で読むこともできます。
読書をする子と言われると、
多くの人は活字だけの本を読んでいるところを想像すると思います。
でも、最近の子は昔の子供達に比べて、
テレビやユーチューブなど
映像によって理解する機会の方が多いと思います。
そういった子たちには、
活字だけの本よりも漫画のように
画像などがついているものの方が理解しやすいような気がします。
現在、5年生の面談を行っているので、何か参考になればと思い書きました。
読書習慣を身につけさせたいと思っているなら話は別ですが、
国語の成績を伸ばすためと考えるなら
漫画などの手段もありではないかと思います。
もちろん、時間に余裕があればです。
メインは塾内での勉強です。
読書経験がなくても、
しっかりと授業に向かっていけば成績は上がります。
読書経験のありなしが決定的な差を生むわけではありません。
あくまでも補助です。
読むのに夢中になって勉強がおろそかになっては本末転倒ですから。