モジャです。
大変なことというのは、誰しもが嫌なものです。
勉強に関しても、同じことが言えると思えます。
今まで見てきた中で、勉強が大変と言っている子たちの多くは、
面倒に感じることを後回しにしていることが多かったように思えます。
そうして、後回しにいている内に、周りと差が開いていき、
気づいた時には、ちょっとの差と思っていたものが大きな差になっていくのです。
ですが、勉強もそうですが、世の中の物事の多くは、
最初は緊張や難しさを感じて、一歩目を出すことに戸惑いを感じても、
踏み出してみれば、想像していたほど大変でもなかったりすることも多いのではないでしょうか。
暗記に関しても、最初からすべてを完璧に覚えようと考えれば、覚えることが大変に感じます。
ですが、5個、10個ぐらいに小分けにしていけば、書いて覚えるのも苦でなくなると思います。
そして、小さな一歩に成功すれば、次の一歩を踏み出す足も軽く感じるはずです。
社会は、小テストから始まり、その後に演習プリントを重ねていきます。
演習プリントは、少し違った出題をするプリントを繰り返すやり方になっています。
その中で、何度も同じ答えを書くことになります。
覚えた言葉を、問題の中で繰り返し使うことで、イメージを固めていきます。
その流れの中で、最初の一歩である小テストをごまかしたり、手を抜いている子は、
大抵、6年生の最初で、壁にぶつかります。
そして、次の壁が夏を終えた9月ころにあります。
6年生の9月ころから始まる入試問題には、5割の壁があります。
この5割を超えられない子の多くは、単純な知識不足が原因です。
そして、合格ラインである6割は、そこからもう一段上の世界になっています。
この壁を乗り越える方法は、ただ一つです。
地道に知識を覚えることです。
これには、ある日突然、不思議な力が目覚めて、急に出来るようになるなんてことはありません。
日々の行動あるのみです。
日本国憲法の第三章、第十二条に好きな言葉の一つがあります。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。…」
本来の意味とは違った読み方になるかもしれませんが、ここには一つの真理があるような気がしています。
自由や権利を得るためには、それぞれが努力する必要があるということです。
中学受験で、どこの学校を希望するのも、自由であり、それぞれの権利です。
ただし、その学校に入るという権利を行使するためには、それに見合う努力が求められるのです。
中学受験は、試験での点数によって合否が分かれる世界です。
ですが、同時に、点数でのみ評価する公平な世界です。
「絶対に受かろう」とする強い意志を持って行動したことを評価してもらえます。
一緒に頑張りましょう。
そして、その過程で得た「頑張る力」は、きっと次の「頑張り」にもつながっていきますよ。